HDDスタンドが神だった

我が家の仏間には壊れたメーカー製PC(家族共用マシン)が鎮座していて、どうにかHDDからデータを引っ張り出せないか困っていた。いま手持ちのPCはHPのスリムワークステーションやノートパソコンしかない。自作erみたいにデスクトップにSCSIでつないでデータのやり取りができないのだ。

Inateck HDDスタンドを購入

そこでHDDを挿すとUSB経由でデータのやりとりが可能になるHDDスタンドを購入。値段はセール価格で¥ 3,688。これがほんとにアタリだった。いままでどうがんばっても復旧できなかったPCから、実にあっさりデータの吸い出しが完了。USBに繋いでフォルダコピーするだけだった。

バックアップにも使えそう

今や家庭用ファイルサーバといえばNAS、猫も杓子もQNAPって感じだが、うちの環境ではいまだにsambaを使っている。バックアップもQNAPならすごく便利らしいけれど、経済的な理由から踏み込めない。

仮に安いNASを買ったとしても、どうせならとRAID1くらい組んでしまうし、またお金がかかる。そういうお金をかけたNASにバックアップデータまで入れるとしたら、(ファイルサーバの読み書き+バックアップの読み書き)で、製品寿命も短くなりそうだ。そのための製品ではあるのだけれど、なんとなく気分的に嫌なのだ。

大体自分はRAIDに対して否定的だ。理由はお金がかかりすぎるから。家庭で使うなら比較的導入費用の安い(それでも単純にRAIDなしの二倍はかかる)RAID1が多いと思うが、HDDはほぼ同時に壊れることもある。RAID1は二つのHDDに同じものを書き込んで冗長化するだけなので、二台故障でアウト。RAID6なら二台故障まで問題ないが、多額の費用が必要となる。

そこへいくとどうだろう。一ヶ月に一度程度のバックアップなら、使うときだけInateck HDDスタンドでHDDをオン、使い終わればオフ。これならHDDの温度や稼働時間なんて気にしないでいいし、精神衛生上とても気が楽だ。外付けHDみたいに一つのHDDしか使えないこともない。

総括

このInateck HDDスタンドは本当に神だった。ほかにも新旧HDDを挿せばまるごとコピーしてくれる機能などもあって(自分の用途だと不要だが)とてもいい。そんなに高くもないのに高機能、久しぶりに良い買い物をした。