また会社辞めた。今度は11ヶ月とちょっと在籍した。言い訳はこれからするので落ち着いて聞いてほしい。
そもそも…
社内SEを辞めたというと語弊があるかもしれない。というのも辞めたのは勤めていた会社である。社内SEそのものは今でも気に入っている。ぼくにとって優れたワークライフバランスを与えてくれる、数少ない職業ポジションという認識に変わりはないし、社内SEこそブラック企業で疲弊したITエンジニア達のユートピアだと今でも信じている。では何が嫌で退職したかというと、所属していた会社が嫌で嫌でどうしようもなくて退職した。それだけ。
退職理由
何が嫌だったかなんて無数にあるけれど、特にこれだと思うものを箇条書きにするとこんなところ。
- 超ワンマン経営
- 飲み会禁止
- パワハラ
- 徹底的な監視
- 社員間の密告制度
- 社員の流産が多い
- 新卒社員が不審死
- お局様(上司)
会社のイメージはまんま北朝鮮。どこの会社でも似たようなことはあると思うし、不満のない会社のほうがずっと少ないはずだ。それどころかジョブホッパーであるぼくの方がおかしい可能性が十二分にある。
中小企業だけどけっこう有名なメーカーで、転職クチコミサイトでの評判も上々だった。人事業務の一環で、悪い転職クチコミは削除していると知ったときは心が修羅場だった。というか飲み会したら役員室に呼び出されるってどういうことよ?ワケわからん。
反省すべきこと
そもそもぼくは社内SEのメリットばかり強調して、負の側面については目を逸らしていた。そりゃあ確かに定時で帰れて仕事は楽だけど、じゃあ嫌なことがないかと言われるとそんなわけがない。IT業界では『仕事がキツい』というマイナス面があったけれど、そのカウンターパートは別業界でもカタチを変えて明確に存在していた。そんなアタリマエと向き合うのに一年近くも時間が必要だった。
とはいえ感じた理不尽の源泉は『社内SEだから』ではなく『中小企業だから』だ。中小企業に限らず狭いコミュニティの中では、権力をもった人間が好き放題しやすい。大抵の場合、実際に理不尽を行使するのは権力者の子飼いたちだ。まさしくアイヒマン実験の通り。
主体性の根幹を手放した金魚のフン達は、閉鎖的な環境下で想像を絶する冷徹さを発揮する。そんな会社だった。最悪だった。
これから