外資系企業という選択肢

突然だが、同僚が転職するかもしれない。韓国人である彼の経歴はちょっと特殊で、学生時代の研究によって徴兵免除を受け、韓国最大のメーカーに新卒入社、大手IT企業への転職を経て、京都大学大学院で学び、いまは僕と同じ会社ではたらいている。

そんな彼は凄腕のエンジニアであり、いろんな会社からよくスカウトを受けている。直近だとGoogleとAWSからスカウトされた本物のグローバルエリート様である。
※ちなみにGoogleからスカウトがほしい場合は、圧倒的にLinkedInが良いらしい。

そして専門分野はデータ分析にも関わらず、よくわからない調整仕事に従事させられている、日本的SIer文化の被害者でもある。そんなわけで彼とはよく転職の話をするのだ。

彼に言わせれば会社名以上にポジションが大切で、いくら年収が高くても自分の得意領域以外の仕事をするならばそれはナシらしい。そういう意味ではAWSの無機質な働き方を嫌うエンジニアも多いとのこと。

また、シリコンバレーで働くというのは、米国の高額医療費※1と、長期雇用にリスク※2がある点で敬遠しているそうだ。そういう意味では、国民皆保険や解雇規制といった日本の社会制度に乗っかったうえで、米国に近い水準の給料がもらえる外資系IT日本法人はとても良い選択肢である。

僕の進路と逡巡

『人の話ばっかりしてないで、お前はどうなんだよ』と言われそうだが、当然、僕は現時点でそこまで良いスカウト話はもらえていない。ビズリーチには登録しているが、いただいたスカウトはOracleやCiscoのような老舗外資系会社が多い。

↑僕のビズリーチの画面

ちなみにこのへんの会社は英語やC言語が使えると重宝されるようで、とりあえず外資を目指す人は勉強してみると良いらしい。

個人的には30代のうちに外資を経験してみるのは非常に魅力的だが、環境の変化に対して非常に億劫になっている。いまの会社は非常にまったりしていて、給料もそこそこ、仕事内容に不満はあるが楽をできている。

ただ同時に焦りもあって、まったりしすぎているとそれはそれで問題なのだ。というのもやっていることの技術レベルが低すぎて、ずっといると『何もできないふつうのおじさん』になりそうなのだ。会社が元気なうちはいいが、そうでなくなったときがこわい。おそろしい。

いまのところ他の社員のように調整業務だけして、パートナーにTECH業務をすべて任せるようなことはしない(むしろパートナーにできないと言われた技術系タスクを自分でやっている状態)で、なんとかなっている。なってはいるが、5年後どうなっているかわからない。

そんなわけで、すぐに動くことはできないが、いつでも外資系に転職できるよう勉強しようと思う。学習項目は、英語とネットワーク、プログラミング言語の三点である。この三点を選んだ理由はまた別の記事で書くが、日本の社会人は基本的に勉強しない※3ので、いまから少しでも勉強しておけば外資系で高給を得ることも夢ではないはずだ。